こどもの矯正「歯並びよりも大切なことがある ~それは呼吸の質を良くすること~」

ゆりの木歯科医院では、「歯並び」だけでなくお子様自身の「機能」「発育力」を高める「顎顔面口腔育成」に力を注いでいます。
なぜなら未来ある子ども達の健康に貢献するのは、私たちの大きな役割だと考えているからです。
顎顔面口腔育成治療によって口呼吸を鼻呼吸に変え、免疫力の向上と口腔咽頭領域からの病巣感染を取り除き骨格に起因する歯列不正を治すことを目指しています。
A.ランパ・バイオブロック療法(顎の自然成長誘導方法)~気道を拡げられる治療方法~
ランパ・バイオブロック療法は、頭蓋顎顔面の成長を誘導することを目的とした矯正法です。
頭蓋顎顔面を成長させると、顔に奥行ができ、気道が広がり、質のよい呼吸、嚥下、咀嚼ができるようになります。
それに伴い、歯並びも抜歯せずにきれいになっていきます。
歯は上顎骨と下顎骨についています。歯並びが悪くなるのは、上下の顎の骨が歪み狭くなりスペースが十分にないからです。原因は上下顎の成長不足、しいては頭蓋全体の歪みによる物が多いです。
お子様の顎が小さく歯が収まらないと、こんなことも起きる
顎が小さくなると、他にも悪いことが起きます。
- 舌が喉の奥へ追い込まれてしまいます
- 喉の奥にある気道を圧迫します
- 呼吸量が減り呼吸の質が悪くなります
- 喘息、鼻閉、いびきなどの呼吸器疾患や耳鼻科疾患、成人してからの睡眠時の無呼吸症候群に繋がる可能性があります
歯を抜いて矯正しても直らない
このようなお子さんに、歯を抜いて矯正をすると、さらに舌が奥に行き呼吸の質が低下してしまいます。
お子様のうちに、顎顔面の成長方向を正してあげ、健やかに成長する手助けをしてあげるべきです。
生きていく上で一番重要な呼吸。
気道を広げることにより、質の高い呼吸をできる機能を育成し、例えば喘息などの、呼吸器系の疾病や耳鼻科疾患の改善が認められることが多くあります。
歯並びはもちろんですが、呼吸器疾患、耳鼻科疾患、夜間いびきの改善を望む方はご相談下さい。
しっかりとした咀嚼・嚥下・呼吸ができ、お子様のからだの成長にも良い影響を与えます。また顔つきも変わり、健康的な顔貌になります。
院長竹末も子育て中であり、自分の子どもにしたい!と心から思う素晴らしい治療法です。
詳しくはこちらへ 顎顔面口腔育成研究会(JACG)HP
治療の流れ
- 相談 口腔内診査をし、現在の問題点や大まかな治療のご説明をします。
- 簡易検査 もう少し詳しくお話を聞きたい方は、レントゲン診査、CT検査、模型診査等のご予約をお取り下さい。
- ご説明 ご両親及び祖父母など育児に参加される方全てにいらして頂くことをお願いしています。治療を理解して頂いた上で家族が一丸となり、お子様をサポートして頂くと治療効果が高いからです。
- ご契約 その後ご家族で話合って頂き、ご希望されればご契約・治療開始となります。
B.口腔筋機能療法(MFT)
舌が上の顎(口蓋)につかない、舌がいつも下の顎にあり、下の前歯を押している・・・ 無意識にしている舌の動きが、歯並びに重大な影響を与えます。
正しい舌の動きは、口呼吸、発音障害を解消します。 また矯正治療の効果を高め、安定した歯並びが得られるでしょう。
ゆりの木歯科医院では、様々な運動を患者様と一緒に取り組んでいます。
費用の目安・治療期間
治療内容により個人差がありますので、ご相談の際にご説明いたします。
よく頂くご質問
Q.治療の開始はいつが最適でしょうか?
5歳以上であればなるべく早い治療が望ましいです。 乳歯を使用しますので遅くても8歳までには開始したいところです。とくに受け口の場合は早めの治療をお勧めします。
一生の身体や顔の形に関わる大切な問題です。様子を見ていたら、発育不足の萎縮した顎顔面のままです。 「おかしい」と感じたら、様子を見てないで早期に相談にいらして頂ければと思います。
また、鼻疾患、呼吸器疾患があるお子様は早めの治療をお勧めいたします。
Q.治療期間はどのくらいまででしょうか?
第二大臼歯の萌出が終了するまでが目安になります。個人差がありますが、中学生くらいでしょう。
理想としては、8歳位までに開始し、顎顔面を良い方向にもってゆき、第二次成長期を迎えるということです。
Q.通院ペースはどの位でしょうか?
年齢、個人差もありますが、最初の1~2年は 月に2回は必要になります。ランパ治療の際は毎週ということもあります。また生え変わりを待つ時期等は2~3か月に1回ということもあります。状況により変化します。